当院は
茨城ロボッツの
01カンパニーです

再生医療への取組み

REGENERATIVE MEDICINE

当院では、動物への負担が少ないこれらの治療法を地域でいち早く導入し、一般社団法人動物再生医療推進協議会へ動物再生医療実施施設の届け出を行い、より安全な再生医療が提供できるよう努めております。

動物再生医療推進協議会とは

人の再生医療においては法律が定められておりますが、獣医療においては未だ法律等は定められていません。
本協議会は、動物病院の現場で安全かつ正しい方法で再生医療を行う事を推進していく組織です。

治療効果が期待されている症例

・椎間板ヘルニアなどの脊髄損傷
・関節炎
・慢性腸症の中でステロイド薬等の免疫抑制剤に反応する症例
・肝炎
・免疫介在性溶血性貧血(IMHA)
・乾性角結膜炎(KCS)網膜萎縮
・難治性の猫の口内炎
・糖尿病
・腎臓病

幹細胞とは?

動物の身体には、病気や怪我による変化を自分自身で修復する自然治癒力が備わっています。
この自然治癒力を用いて、自己修復を行う細胞の一つが「間葉系幹細胞」です。

間葉系幹細胞は、
①細胞の炎症・損傷を起こした部位に集まる
②多様な細胞(骨、筋肉、血管など)に分化する
③サイトカインという物質や増殖因子を出すことで、強力な組織修復、炎症を抑える作用が明らかになっています。

椎間板ヘルニアなどの脊髄椎損傷の治療

SPINAL CORD VERTEBRAL INJURY

幹細胞療法とは?

動物の体には、さまざまな器官や臓器などに変化する(「分化する」といいます)細胞が存在します。この細胞は幹細胞(かんさいぼう)と呼ばれ、幹細胞療法とは、この細胞を体外で培養し、イヌやネコの体に戻してあげることで、失われた組織や機能の再生を行う治療法です。

皮下脂肪由来の幹細胞は、骨や筋肉、血管を形作る細胞に分化することが知られています。幹細胞療法は、これらの分化する能力を利用することで、自分の細胞から必要な器官や臓器を「再生」させる治療法なのです。

当院の幹細胞療法とは?

イヌまたはネコの皮下脂肪を採取し、幹細胞だけを特殊な容器で培養します。

その後、細胞の数を増やしてから、細胞を集め、洗浄して、患部への直接の注射や、点滴によって体内に投与します。

治療の流れ

自身の幹細胞を移植する場合

①治療相談

病状や治療経過についてお聞きして、幹細胞療法のご説明をします。

 

②診察・検査

幹細胞療法を実施するために必要な検査を行います。

 

③幹細胞の採取

全身麻酔下で脂肪の豊富な鼠径部から皮下脂肪を採取し脂肪幹細胞を分離します。

 

④培養

2週間程度かけて病院の専門設備で培養を行います。

 

⑤点滴注入・再培養

培養した幹細胞の9割を動物に投与して、残りの1割は再培養します。これを2回行った後に、3回目は全ての幹細胞を投与します。合計で3回の投与を行います。

ドナー提供の幹細胞を移植する場合

①治療相談

病状や治療経過についてお聞きして、幹細胞療法のご説明をします。

 

②診察・検査

幹細胞療法を実施するために必要な検査を行います。

 

③ドナー提供からの凍結保存した幹細胞を解凍

液体窒素で凍結保存しておいた脂肪幹細胞を解凍します。 全身麻酔が難しい場合は、本人から採取した幹細胞ではなく、ドナーに提供いただいた幹細胞を移植する治療も可能です。幹細胞は拒絶反応がなく、安全性が高い細胞です。 ただ、保存している幹細胞は限りがございます。

 

④点滴注入・再培養

培養した幹細胞の9割を動物に投与して、残りの1割は再培養します。 これを2回行った後に、3回目は全ての幹細胞を投与します。合計で3回の投与を行います。

よくあるご質問

QUESTION

幹細胞って?

動物の身体には、病気や怪我による変化を自分自身で治す、自然治癒力が備わっています。この自然治癒力を用いて、自己修復を行う細胞の一つが「間葉系幹細胞」です。
間葉系幹細胞は、細胞の炎症・損傷を起こした部位に集まり、多様な細胞(骨、筋肉、血管など)に分化し、サイトカインという物質や増殖因子を出すことで、強力な組織修復、炎症を抑える作用が明らかになっています。

幹細胞療法って何?

犬猫から脂肪組織を少量採取し、そこから培養し、増殖させた幹細胞を用いて、ダメージを受けた組織やその機能を修復したり再生したりする治療法を指します。
その際、利用する幹細胞は、静脈点滴にて投与する場合と、患部に直接移植される場合もあります。

どのような病気に効果があるの?

幹細胞は、椎間板ヘルニアなどの脊髄損傷、骨折癒合不全、慢性腸症の中でステロイド薬等の免疫抑制剤に反応する症例、肝炎、免疫介在性溶血性貧血(IMHA)、乾性角結膜炎(KCS)網膜萎縮、難治性の猫の口内炎、糖尿病、腎臓病などの治療効果が期待されています。

どうやって脂肪や骨髄をとるの?

脂肪を採取する場合は基本的に全身麻酔下で行います。パチンコ玉と同じくらいの脂肪組織を採取します。

料金はいくら位かかりますか?

症状や適応部位、細胞の種類によって異なりますが、約25万円~です。
ステムキュアという製剤を使用する場合は1回15万円~になります。
詳しくはお問合せください。