こんにちは。動物看護師の藤島です。 肌寒い季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?寒がりな私は厚めの上着が手放せなくなってきました。 このところ、体調を崩されているお話をよく聞くので温かくしてお過ごしください。
今回は、外耳炎についてお話します。 耳のトラブルでよく耳にすることも多いと思いますので、知識の一つとして知っていただけたら嬉しいです。
外耳炎とは、外耳道の表面に何らかの異常が起こる炎症性疾患です。 軽いものから手術が必要となる重度のものまで様々です。 外耳炎を引き起こす要因としては、細菌や真菌感染、耳ダニの寄生の他、耳道内にできものができることなどが挙げられます。また全身性の問題としては、アレルギーや角化異常、ホルモン異常、自己免疫疾患などが関与していることもあります。
治療は、原因により点耳薬のみで治療できるものから飲み薬が必要になることもあります。また、慢性化して耳道が狭くなりすぎたり閉塞してしまったりした場合は手術が必要となります。
外耳炎を予防するためには耳をキレイに清潔に保ってあげることが大切です。ここで注意していただくポイントは、擦り過ぎないことです。綿棒などでしつこく擦ると、その刺激で耳が赤くなってしまうこともあります。 クリーナーとコットンなどを用いて、やさしく拭き取ってあげてください。毎日お掃除する必要はありません。
皆様のお家のわんちゃんねこちゃんは耳を気にしている様子はありませんか? 言葉を離せない動物たちが示すサインに気が付いてもらえるとうれしいです。 後ろ足で耳を掻く、何度も頭を振る、耳を床に擦りつける、耳から汚れが出てくる、耳が臭う等、このような様子が見受けられる時には一度診察にいらしてください。 また、予防のためにも定期的な耳のチェックをしてあげてください。