こんにちは。動物看護師の樫村です。
日に日に暖かさも増し、過ごしやすい季節になりました。
わんちゃんの飼い主様方、うっかり忘れてはいませんか?
今年もいよいよ、来月からフィラリア予防の時期が始まります。
当院では予防薬を処方する前にフィラリアに感染していないかを確認するため
採血をさせていただき、フィラリア抗原検査を行います。
また、採血した血液で健康診断として血液検査も行うことができます。
毎年行っている春の健康診断では、通常の院内検査と違い結果が出るのに1週間ほどかかってしまいますがお得なお値段で行うことができます。
今の病気が見つかることはもちろん、毎年この時期に検査をすることでデータの蓄積ができ、昨年と比較することで数値の変動がわかり、それにより早期発見および治療することができる病気もあります。
健康診断で見つかることの多かった病気の1つに甲状腺機能低下症があります。
甲状腺機能低下症とは、のどにある甲状腺から分泌され、全身の細胞に作用して代謝をあげてくれる甲状腺のホルモンの分泌能が低下することで発症するわんちゃんに多い病気です。
主な症状は
・元気がない、疲れやすい
・太りやすくなる
・寒さに弱くなる、震える
・左右対称の脱毛
・膿皮症、脂漏症などの皮膚疾患がでる
発症する原因は、多くが特発性や自己免疫疾患による甲状腺の委縮です。
この病気に予防法はなく、早期発見、早期治療が大切です。
治療は甲状腺ホルモン製剤の投薬で、生涯にわたって薬を飲んでいただくことになります。
わんちゃんは自分の状態を喋って説明できません。
健康診断では甲状腺機能低下症以外にも、さまざまな病気を早期発見することができます。
大切な家族のために当院の健康診断を活用してみてはいかがでしょうか。