当院は
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看護師ブログ

NURSE BLOG

予防シーズン到来です。

2014/03/31

こんにちは。動物看護士の石井です。                                                              朝夕はまだ寒いですが、日中は暖かく過ごしやすい日がふえてきましたね。桜も開花したようです。

さて、春といえば狂犬病、ノミ・ダニ、フィラリアの予防が始まる季節です。                                         当院の患者様も続々と来院されています。

昨年話題となったマダニが媒介するウイルス感染症、“重症熱性血小板減少症候群(SFTS)”はご存じでしょうか?ニュースでもかなり報道されたので覚えていらっしゃる方も多いかと思います。SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染し、発熱、倦怠感、消化器症状等を引き起こす感染症で、死亡例もでています。国立感染症研究所の調査によると、お隣の栃木県でもSFTSウイルスを保有するマダニが発見されたとのことで、茨城県にも同ウイルスを保有するマダニがいる可能性は十分あると考えられます。このマダニはワンちゃんにもよく寄生するマダニで、決して珍しいものではありません。                                   ダニは最高気温が12~13℃を超えてくる春から秋にかけて活動が活発化します。厚生労働省もSFTS流行期はダニの活動が活発化する春から秋と考えられると警告しています。暖かくなってきた今、予防を始める時期です。月に1回、首のあたりにお薬を垂らすことでノミ・ダニの予防ができます。ワンちゃんだけでなく、飼い主様ご自身の健康のためにも予防をしましょう。

フィラリアの予防ももうすぐ始まります。                                                           フィラリア症は蚊によって感染する病気です。体内に入ったフィラリアは数か月かけて皮下から血管、最終寄生場所となる心臓や肺動脈に移動します。感染直後のフィラリアは目では見えないくらい小さいですが、成長すると全長15~30センチ程のそうめんのような白く細長い姿になります。                                                                 感染してしばらくは症状が何も現れないことが多く、徐々に咳、元気・食欲が無くなる、お腹が膨らむ、血尿等がみられ、死に至ることもある恐ろしい病気です。                                                                   フィラリア症は蚊が発生して1か月後から蚊が終息して1か月後まで、月1回お薬を飲ませることで予防できます。地域差はありますが、、当院の患者様の多くは6月から12月、早い方で5月から予防を始めています。                                 フィラリアのお薬は、シーズン初めに血液検査による感染確認を行い、感染していないことを確認したうえでの処方となります。  また、フィラリアの感染の有無を調べる際、同時に健康診断をお勧めしています。せっかく採血するのであれば、その子の健康状態も同時にチェックしてみませんか。健康診断は外部の検査機関を利用するため結果が出るのに約1週間かかりますが、通常の院内検査と比べればかなりお安く実施できます。

健康そうに見えても、実は体の中では何か起こっているかもしれません。また、その子の健康状態を見た目だけでなく数値でも把握しておけば、いざ体調を崩したときには、より速やかな治療につながることもあります。

大切な家族、そして自分自身のためにも、予防できるものはしっかりと予防していきましょう。