まだまだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今日はマダニについてのお話をしたいと思います。
今年に入り、全国でマダニが媒介するウイルス感染症である“重症熱性血小板減少症候群(SFTS)”による人間の死亡例がいくつも報告されています。このウイルスは、2012年秋に初めての感染者が報告され、その後西日本を中心に感染者・死亡者が相次いでいます。
今月6日に感染が判明した兵庫県の70代女性は、回復に向かって近日中に退院する予定とのことでしたが、7月23日に亡くなった山口県の90代女性がこの重症熱性血小板減少症候群による多臓器不全であったため、これまでの感染者は全国13県で36名となりそのうち16名が死亡しています。
この重症熱性血小板減少症候群は、人間が感染すると高熱が何日も続いたり、消化器症状(食欲低下・嘔吐・下痢・腹痛)、血尿や白血球の減少、そして名前にもある血小板の減少により血が止まらなくなったりするそうです。
この恐ろしい病気を媒介するマダニは、普段のお散歩でワンちゃんにくっついて吸血する私たちの本当に身近に存在するマダニです。
私たち人間もマダニに咬まれないよう気を付けなければなりませんが、ワンちゃんがマダニを運んで来ないようにワンちゃんのダニ予防も一緒にしてあげましょう。ワンちゃんは、お薬を月に1回首に垂らすことで予防できます。
またお散歩から帰ってきたら、ワンちゃんにマダニがついて付いていないか顔や足などを確認してみましょう。こまめにブラッシングをすることもお勧めです。
他に気になることがある方は病院にご相談ください。